太陽の下の君しか知らない


身ぐるみ剥がれた素寒貧の身体には、ゴミ袋のベッドが似合いだった。
ふて寝を決め込んでいた夜明け前、ちょいちょいと身体をつつかれる感覚に驚いて目を覚ます。

「だいす、こんなところでなにしてるの〜? おもしろーい!」

楽しそうに笑う幼げな声。
昇り始めた朝の光が小さな身体の輪郭をなぞり、その姿を薄闇の中から浮き上がらせた。